そして何年もみてなかった夢のせいか、お父さんとお母さんに会いたくなる。


「来るな」と言われたけど、会いたくて仕方なくなる。



会いたい人はもう1人いるのに。


…いるのに、思い出せない。


思い出そうとするといつものように、頭が痛くなる。


激痛に耐えて、頭を真っ白に戻していくと治っていく。


治ったと同時に襲ってくる、自分は惨めだと言う感情。



そんな自分に悔しくて泣きたくなる。



目に涙が溜まる。


溜まった涙は、瞑った目からゆっくりと落ちていく。


垂れた涙は私の頬を通り、ベットのシーツに染みをつけてジワリと広がる。



もう、こんな夜を何度過ごしたかわからない。



会いたい。


思い出したい。



寝て起きたら、会えるかな。


その時には思い出せているかな。



何度も何度もそう思いながら、私は毎日眠りにつく。