「写真ばら撒かれて、辛い気持ち押し殺してたこいつはどうなんだよ。」
「瀬崎くん…、」
「どんどん周りが離れて行って、頼る相手もいなかったこいつはどうなんだよ。」
俺が言葉を吐いても、返事をしてこない竹田と教師。
所詮、お前らもそんなもんだ。
中途半端なんだよ。
何もかも。
「話しになんねーわ。行くぞ綾瀬。」
「待てっ…!」
「は?」
「待って、くれ…、」
俺が教室を出て行こうとした時、竹田が俺を止めた。
ここまでしないと認めないなんて、ダサいにもほどがある。
「綾瀬…、悪かった…。」
一歩前に出て、綾瀬に近づく竹田。
近づかれた綾瀬は、咄嗟に俺の後ろに隠れた。
「で、でも写真を回したのは俺じゃないし、俺は…、「んなことどうでもいいから。」」
「…え?」
「お前もうこいつに二度と関わんな。」
俺はそう言うと、綾瀬の手を引いて教室を後にした。

