私をからかう龍也に、それを見て私に過保護な芽衣が怒る。


それを笑って見る春翔。




「かーなたっ!」




そして、私の彼氏。


もう、これ以上の幸せはいらない。



それから喜連の倉庫には、夜までバカ騒ぎの声が響いた。


時間はあっという間にすぎて、今は夜の12時過ぎ。


そのまま寝てしまった子がほとんどで、起きている何人で片付けをすることにした。




「桃さん持てますか?」


「大丈夫大丈夫。」




始まる前はたくさんあった料理やお菓子。


今ではほとんどなくなっていて、ゴミがたくさん出ている。




「ねえ、奏多は?」


「多分、幹部室だと思います。」


「そっか。」




奏多はきっと寝ていない。


上に立つべき立場として、そんなことはしない人だから。




「よし、早く片付けて早く帰ろう!」


「うっす!」




そして私は、下っ端の子達とお喋りをしながら片付けをはじめた。