『約束ね。』 「うん。約束!」 電話の向こうでいたずらっ子のように笑う奏多くんが、大体想像できる。 目を細くして、優しい笑顔で笑っているんだろうな。 『じゃあな。』 「うん。またね。」 繋げていた電話を切って、私はベットから勢いよく飛び起きた。 楽しみがあるって最高。 それから、真面目に授業を受けて迎えた放課後。 楽しみにしていた私は、何度も授業中に時計を確認した。