「……まゆ、」 「…ん、圭吾…」 言葉もない程に、キスが深くなる。 ……聴こえるのは、お湯を揺らす音だけの中で、 白い雪が、ちらちらと空から舞い落ちてくる。 「…あっ、雪…」 手をかざして言うと、 「ああ…雪だな」 彼が応えて、 「……こんなクリスマスは、何年ぶりだろうな…」 そう、呟いた。