「……ど、どっちも…」 答えに迷って、そう言うと、 「……ふん、どっちもか」 軽く笑われて、 「そこは、俺って言えよ」 頬を引き寄せられて、キスをされた。 「…うん、本当は、圭吾の方がずっと素敵……」 口にすると、 赤信号にブレーキを踏んで、 「…バカ、不意打ちで言うな…」 止まった車の中で、 「……もっと、キスがしたくなるだろうが」 深く、唇を重ね合わされた。