「……それって、願いごとなんですか?」 彼女がくすりと笑う。 「……うん、願いごとだ……」 口にして、その唇を奪って、 「……ずっと一緒にいると言う、誓いのキスを……」 告げた。 「……ありがとうございます…嬉しい」 彼女のその柔らかな唇に指で触れて、 「……栞、」 呼んで、 「……俺のそばに、ずっといてほしい」 もう一度、唇を重ねた。