「あっ、今見えたな…」 都会の夜空でも、幾つか流星が横切るのがわかる。 「…うん、見えましたね。綺麗…」 ワインを一口飲んで、 「何か、願いごとはしたのか?」 訊いてみる。 「……願いごと、ですか……」 はにかむように彼女は言って、 「……ずっと、一緒にいられますようにって……」 とすんと、俺の肩に頭をもたせかけた。