-ハッ-

...夢?

私が再び気が付くとそこは、真っ白な部屋だった。
真っ白な天井、真っ白な壁、私の腕をみると、たくさんの管が取り付けられていて、包帯が巻かれていた。

もしかしてここは病院?でもなんで?

ガラッ

扉が開く音と同時に若い看護師さんが入ってきた。
点滴を持っているからたぶん私の点滴を代えに来たんだろう。

「栗原さん!?」

若い看護師さんは私に意識が戻ったことに気付いたのか、まるで悲鳴のような声をあげた。

私はなにが起きたのか、なぜ病院にいるのかと聞こうとした。が、声が出ない!

私はとっさにコクッと頷いた。