「ここは一体...?」

気が付くと、私は夕焼けに照らされた坂の上に立っていた。

何気なく坂の下を見ると、少女が2人立っている。

あれは...美玖と空?
すると、美玖は何かに気付いたようにこっちに振り向いた。

「おーい真冬~早く~!」
美玖が呼んでる。とりあえず行こう!

私が走りだそうとしたその時、
「美玖、誰もいないのになにしてんのよ。早く行くよ」

空、どういうこと?冗談キツいよ...?
「え?ああ、なんか真冬がいるようなきがしてさ」

ちょっと!?美玖まで何言ってるの? 


ガラッ
突然私の足下でなにかが崩れるようないやな音に嫌な予感がしながらも、足下を見る。
予想通り足下のアスファルトが崩れて、黒いブラックホールみたいな(見たことはもちろんないけど)穴が顔を出していた。
「なに...これ?」

ガラガラッ
「ひっ!」
足下のアスファルトはどんどん崩れていく。
これじゃ死ぬ!そう悟った時にはもう遅く、
私の体はブラックホールのなかにどんどん吸い込まれていく。その時、
「だって真冬は」
そう空が言いかけた。でも、私の体はお構い無しに吸い込まれていく。
空...聞こえないよ

そう思ったのを最後に私の意識はまた途切れた。