ーー・・・

「いらっしゃい。」
『これ、涼太に。…おじゃまします。』
あ、これ涼太の好きなシュークリーム。
でも、なんで知ってるの?

『お、涼太。ごめんな、ちょっと
自分の部屋に行っててくれないか?
ゲームしてていいから。』
「別に自分の部屋に行かせなくても…。」
『俺は、すごく真剣な話をしたいんだ。」

背筋が伸びると同時に、鳥肌が立った。
部屋が途端に広く感じた。

空も徐々に曇っていき、
雨が降り出した。

空は私に何かを伝えているようだった。