「お腹いっぱい」


ふぅっと大きく息を空に向かって吐く。

隣では、同じ様に満足そうにお腹を押さえる彼がいた。


「意外と食うんだな、望月」

「美味しいものは無限大に入るんです」

「あ~それは俺も同感」


きっと、好きな人の前では沢山食べれない! っていうのが可愛らしい女子なんだろうけど・・・・・・。

だけど、兄2人がいるせいか分からないけど、昔っから食は細くはなかった。

だって、遠慮してたら兄2人に食べられちゃうもん。

競う様に毎日食べていたから、今さらそのスタイルを変えられない。


男の人の前だからって、もちろん遠慮して食べないなんて事もしない。

だって、美味しいものが目の前にあるのに、お預けなんて耐えられないでしょ?