「意外です。先輩って、モテそうだから彼氏居るのかと。」

「えー?ちょっと年上からかうのやめてよ」


おどけてみたけれど、真宮くんの表情に笑顔は無かった。


「けして、からかってませんよ。」

「え、そう…」


真顔になられると…戸惑うな。


「先輩自分でモテないって思ってます?」

「うん…容姿だって、特に美人じゃないし。」


強がりな性格が、1番かわいくない。


「俺らの同僚とか先輩狙ってる人いっぱい居るんですよ。」

「えっ!嘘…全然気づかなかった。」

「先輩は先輩が想ってる以上にかわいいですから。もっと自信持ってください?」

「ありがとう…」


まさか、後輩の真宮くんに慰められるなんて。