「あれ?それって…」


ふと見えた真宮くんの手にある白い紙袋。


さっきまで無かったのに。


「差し入れです。どうぞ。」

「え、私に?…いいの?」

「はい。」


紙袋の中を覗き込むと綺麗にラッピングされたマフィン。


それから…アロマキャンドル?


「わぁーいい香り…」


薔薇の落ち着く優しい香りがした。


「喜んでくれました?クリスマスを味わって欲しくて。」

「真宮くん…」


そう笑顔で言う君は、サンタさんみたいだ。