小柄なのに意外とゴツゴツとした男らしい手。
私よりも、こんなに大きいんだ…
「ごめんね!?真宮くん…いつの間に居たの?」
眠る前は私しか居なかったのに。
目を開けたら、綺麗な顔がすぐ近くに居て…
不覚にもドキッとしてしまった。
なんだか住む世界が違いすぎるよ…。
目の前に居るのに遠く感じる。
「そろそろ終わったかなって様子見に来たんです。でも先輩気持ちよさそうに吐息を立てて眠ってたから。」
「えー、起こしていいのに!」
「疲れてるんでしょ、先輩。少しは休んでください。」
「ありがとう…」
今日は真宮くんに『ありがとう』ばっかり、言ってる気がする。
後輩に慰められる先輩って、どうなのよ。



