「え、でも。毎回告白されてるでしょ?」
時々見かける。
女の子と抜け出すところを。
「あぁ、見られてました?」
「え、いや…別に見てたとかじゃないの!」
必死に誤魔化す私を見て、真宮くんはクスクスと笑う。
「フフ。分かってますよ。」
顔立ちが綺麗に整ってて、おまけに性格も気取ってない真宮くん。
それなのに彼女が居ないなんて。
もったいない。
若いんだから、もっと色んな人と付き合えばいいのに。
「俺、特に特定の彼女って作らないんです。」
「ダメだよ!そんなんじゃっ…」
「…はい?」
「23でしょ?もっと恋しないと私みたいになるわよ?」
独身で寂しい人生を送ることになってしまう。



