ふかふかのベッドにもぐりこみ、ネモは暗闇にそっと呟きます。


「おやすみなさい」


すると大きな貝殻の中で誰かが「おやすみなさい」と言うのが聞こえました。


「返事があるって嬉しいね」「返事があるって嬉しいね」


「また明日ね」「また明日ね」


海の声が木霊する中、ネモは満ち足りた気持ちで眠りについたのでした。