ヂリリリリリリリリリリリリリリ

騒がしい音に目が覚める

なんだかとても懐かしい夢を見た気がする。

のそのそと布団から出る

「さっっむ」

クーラーがタイマーで消えて息が白い部屋。
冬はあんまり好きではない。

寒さの勢いで素早く学ランに身を包む

「つめたっ」

あぁ、これは一刻も早く用意してリビングに行くべきだ。



マフラーと鞄と黒い筒を担いで1階に降りる

「あら、章太郎おはよう」

「はよ…」

母さんは丁度出るところだったらしい

「そこ、お弁当あるから。あんた今日夜ご飯は?」


食べてから行ったら間に合わない気がする

「あぁ、あんたアレか、あのー、なんだ?あれ、星!星見に行くのよねじゃ要らないか。
いってきます!」


どたどたと騒がしく出ていく。

朝ご飯食べたら僕も行くか…