「だいじょうぶか?」 心配そうに眉をひそめる透和。 綺麗な目もスベスベ肌も甘い声も... 知ってるのは私だけじゃない。 それが悲しくて、寂しくて、何故か...悔しい。 また下を向いた。 「...ごめんね」 「...なんのごめん?」 私の顔を覗き込もうとする透和だけど、私は顔を背けた。 「私、最低なの。 ちょっとだけ...ほっといて」 もう透和には関係ない、昔の女の人達の存在に視界が滲む。