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「...芽夢。

お前、どーしたんだよ」



移動教室途中...。



私が下ばかり見ているからか、透和が私を気にかけてきた。



「なんでも...ない」




「お前の なんでもない は なんでもあるって事なんだよ」




涙...出そう。


出さないように、透和へ顔を上げる。


けっして、笑顔は作れないけれど...。