「なに? 彼女って自覚なかったの...?」 「...う、うん」 ...やっぱりか。 ちゃんと言ってなかった俺が悪いよな。 「芽夢、付き合おう? ってか付き合って」 ...男のくせに、ビクビクしてんじゃねーよ。 手が震えるのは何故なんだ? 「...はいっ」 ニッコリ笑った芽夢に、俺の何かが切れた。 「...芽夢。 キス...していい? 恋人になって初めてのキス」 右頬に左手を添えると、芽夢は返事をするように両目を閉じた。 ...この距離から閉じるとか...可愛すぎだろ。