「...あ、カナ行ったね」


カナの姿が無くなり、私達は木の影から出た。




「...なんで、松下から逃げたの?」



透和が私を見据えながら言った。




「透和だって...しーってしたじゃん」


ふたりから笑みがこぼれる。





『あなたと2人でいたかったからだよ』



そんな事、口が裂けても言えない...。