「おーい!芽夢〜!?」 その時、中庭の影の方から甲高く私を呼ぶ声が聞こえた。 「か、カナだ!」 私の小声を合図に、私達はどちらからともなくベンチの後ろの木々に隠れた。 「あっれ〜? 芽夢、ここにいたような気がするんだけど...」 「...ふふっ」