「芽夢?私の卵焼き、美味しくない?」

ご飯を食べながら、カナが私の顔を覗き込んだ。




あ...私、顔に出ちゃってたかな...?


「う、ううん!美味しくて感動してたのっ!」


精一杯の笑顔で答える。


うう...でも、やっぱり 落ち込んじゃうな。




「......そぉーだ!芽夢?水族館 行かない?」



パンっと手を叩いて突然言うカナ。


へ...?水族館...?



「え!俺、行きたい!」



「...私は、芽夢に聞いてるの!」


尚君の言葉を、さらっとかわしたカナ。


尚君は...泣いたフリして透和に抱きついている。


「どう?芽夢...」



...こんな 落ち込んだ顔しちゃ、皆気まずいよね。



「うん!行くっ!透和達も行こうね?」



「芽夢がいくなら...」



「やった!俺、水族館久しぶり!」


それぞれのテンションで喜ぶ男性陣。



「よしっ!決まりね。
今週の、日曜日! この水族館前で集合!」


カナの私への気づかいで、水族館へ行く事が決まりました。