「俺の好きな人、教えてやっか?」


ドクッ...


今の音は 俺の音?

それとも芽夢の音か?


どちらにせよ、緊張しているのは確かだ。


女みたいに言うつもりじゃないが、心臓が痛いというのは こういう事だろう。



「俺の好きな人はね...」




「ふ、ふぁ〜...」




その間抜けな声に俺達はバッと離れた。