「おぉーい!芽夢?」 会話の途中、私がボーッとしたせいか 気がつくとカナが目の前で手をヒラヒラさせていた。 「芽夢...アイツは忘れなって!」 「...うん......」 忘れたい。 私も忘れたいよ。 でも...16年間 一緒にいて、 きっと16年間まるまる、透和が大好きなんだもん。 ...すぐには...忘れられないよ...。