「おーい!」
太田が手を振っている。
「オーッス!!」
俺と昇太が同時に声をかけた。
太田の隣でちょっと恥ずかしそうにしている女の子がいた。
「奥野さん久しぶり!!あんま変わってないね!ってまだ1年半くらいしか経ってないから変わってないのは当たり前か。笑」
俺は笑いながら久々の挨拶をした。
「涼 久しぶり。そっちこそ全く変わってないね。」
奥野さんも微笑みながら話してくれた。
ちなみに俺の名字の「佐藤」は小学生の頃からクラスに3人はいた為、佐藤性はみんな下の名前で呼ばれていた。
だから小学校が同じ昇太はもちろん。太田も俺のことは下の名前で呼ぶ。奥野さんも…
小学校から俺を知っている人からは異性であっても俺のことを下の名前で呼び、またそう呼ばれる俺にとっても下の名前で呼ばれることになんの抵抗もなかった。
