「はぁ…だっる…」

新学期早々俺は中々クラスに打ち解けず中庭で一人絵を
描いている

周りの奴らは、彼女欲しいだのファッションだの
流行ばっか追ってて見てて何故か知らないけど呆れてしまう

「はぁ…」

なんで俺こんなダメなんだろ

最近俺は、唯一昔からずっと好きな絵を描くことでさえ
やる気が出ない

「はぁ…」

何回ため息を俺はついているだろう
もう嫌になるな…

っていかんいかんすぐネガティブ思考になるのは辞めるんだった

良し!なら気分転換にイチゴミルクでも飲むか!

「よっと」

あれ?今日って確かイチゴミルクが安くなる日だったよな…?

やっべえ
急がなきゃ!

よーーー

バン!

ーし…?

え?なんか今すっげぇ音しなかった?
え?まさかば…ば…爆弾!?

ってんな訳ないかΣ\(゚Д゚;)ビシッ

けど気になる…

俺は恐る恐る音がなった方に近ずいて行くと

「おい」

「ひゃい!」

やっべぇ逃げなきゃ…
けど振り返りたくないしな
どうするコミ障歴8年、彼女いない歴=年齢の高校一年生濱田裕乃!?

「おい。お前いつになったら俺とデートしてくれるんだ?」

「は…はい?」

え?え?えぇ!?ちょっと待って?
え…俺話したこともないやつにデート誘われてんの!?
嘘でしょ!?ってしかも男!?
ボーイズ♡ラブ!?
いやちょ!俺には無理だよ
彼女いたこともないのにいきなりお…おっ…男の人とつ…つ…付き合うだなんて!?
ここは丁寧にお断りをしよう
うん!それしかない!

バッ!

「あっ!あの!なんの話か…さっぱり」

ん?ってあれ?男の人は?
ん?いなくね?

ガサッ…

ん?

「お願いします。杏奈さん。
俺と1度でもいいんでデートして貰えませんか?」

「嫌」

「なんでですか?理由をお聞かせください」

「理由をどうもこうもないよ。いきなり昨日話したばかりの女をわざわざここ(校舎裏)まで連れ出しといて何バカなこと言ってんの?」

うっわ…キツいな
あの人と付き合ったら絶対大変だ…
俺は何も見なかったことにして帰ろ…

バキッ

あっ木踏ん…

グイッ!

え?

「て言うか私彼氏いるから。ねっ!私のダーリン♡」

ん?今ほっぺに何か触れた…
ってえぇ!?
この人なにしてんの!?
いや何勝手に、人のほっぺにちゅーしてんの!?
て言うか貴方言ってることとやってること矛盾してません!?
俺、そちらの男性の方と違って貴方と話したことすらありませんよ!?
てか、今日初めてあなたのこと見たし!

「という訳だから、さっさと帰ってもらえる?」

という訳ってどういう訳!?
えっ!?

「…本当に彼氏なんですね?」

「えぇそうよ」

いやちげぇから!

「分かりました…。今日のところは帰ります。
けど、俺まだ杏奈さんのこと諦めるつもりありませんから」

いやいやいや!
何お前もそこで納得しちゃってんの!?

「ふっw好きにしたら」

いや好きにしたらじゃねぇよ!
て言うかいい加減、肩から手離せよ!

「ふー…あいつ帰ったみたいね…。
なら私も戻ろうかな」

は?ここで帰んの?俺に何も言わないで?

「おい…。ちょっと待てよ」

「ん?あーごめんね君。つい近くにいたものだから」

「近くに誰か人がいたら誰にでもキスするのかよ…(ボソッ)」

「え?もしかして初めてだった?」

「はぁ!?/////」

「マジw
あっはっはw」

「笑うなよ…」

ちくしょー(泣)
痛いところ疲れたし(泣)

「あっ!いいこと思いついた!」

「…何」

うっわ
絶対変な要求してきそうだな…

「ねぇ!君!君さ私と付き合わない?」

ほら来た…
変な要求…
ん?

「はぁ!?」