そう言うと近藤さんと沖田さんは嬉しそうに笑った。



土方さんは納得していないみたいだけど。



「早速幹部に紹介したいんだが大丈夫かね?」



私が頷くと沖田さんが幹部の皆さんを呼びに出て行った。



幹部と言っても一部で試衛館からの古株らしい。



しばらくすると沖田さんが帰ってきて後からゾロゾロと人が入ってきた。



「目が覚めたんだってな!よかったじゃねぇか!」



ガハハと笑う人に軽く頭を下げた。



げ、元気なひとだなぁ…。



「おい新八、怖がってるじゃねぇか!」



背の高い人がバシッと叩いたところで土方さんのカミナリが落ちた。



みんな静かに私を取り囲むように座る。




「花乃くん、幹部のみんなだ。何か困ったことがあったら頼りなさい。」



みんなが私を見ている。



挨拶した方がいいのかな。



こういうの、すごく苦手だ



でもここにいる以上愛想よくしていた方がいいかな。



「野宮 花乃です。よろしくお願いします。」




「花乃くんには女中としてここにいてもらうことにした!」



近藤さんが言うと幹部の皆さんはざわついた。



「花乃って言うのか!元気になって良かったな!」



私の正面にいた人が身を乗り出して話しかけてくる。



「平助!花乃びっくりしてるから!」



沖田さんに言われシュンと元の位置に戻る