「えっと、猫宮 せいらです。元1組でした。よろしくお願いします。」

これでいいや。

そう思って座ろうとした途端、

「ちょっとせいらー!もっとなんか話しなよ!趣味とか!」

みは がすかさず声をあげた。

えー、せっかく終わったと思ったのに…。

「そーだそーだ猫!」

何故か たやひろ もそれに乗った。

だから私は猫じゃないっての。

てか たやひろ も私と同じくらいしか喋ってないじゃん確か。

私が何も言わずに止まっていると、みは が耳打ちしてきた。

「ほらほらせいら、あんたいつも自分のことあんま話さないじゃない?せっかくチャンス作ってあげたんだからなにか話したら?私もせいらのこともっと知りたいし♡」

待ってそれ全チャンスでもなんでもないから。

確かに自分のことあんまり話さないけどさ。

べつに話そうとも思わないし。

まぁせっかく みは が作ってくれたんだしたまにはいっか。

「えっと、私も みは と一緒でクレープが好きです。みは とよくクレープ屋さんに行きます。またいいクレープ屋さん見つけたら教えてください」

何言ってんだろ私。

私は自分自身に呆れながら座った。