さっと朝ごはんを済ますと歯を磨いて自室へ戻る。そして、高校の服を着て。
「行ってきます。」
誰にも届かないその声を、呟いて、家を出る。
「あ、心海ーっ!!!おっはっよーう!!!」
「ぐえ、…げほっげほっ……綴ちゃん、おはよう。」
今抱きついてきたのは親友の佐久間 綴(サクマ ツヅリ)。とてもサバサバした性格なのだが、とても顔が整っていて、モテる。そして、身長も高いため女の子にもモテる、なんとも素晴らしい子である。
「心海ー?ぼーっとしてどうしたー?」
「…あ、なんでもないよ、綴ちゃん。ちょっと考え事。」
「そーう?…にしても今日めっちゃピンクだよねー!!この高校にしてよかった!!!」
そう、この道は春、この季節は桜が満開なのだ。風が吹いているので、桜が舞い、ピンクだよね、という表現をしているようだ。

