その頃 〇✕総合病院のある一室 そこには美優がまだ目覚めないまま 寝てるんだ。
今日も朝から 母親が見舞いに来ていて 床ずれ防止と体を拭いたりしてたんだ。
その時だった 美優の指がピクっと動いたんだ。
母親は その微かな動きを見逃さなかった。
母親「!? 美優!」
美優「う・・・うう・・・」
母親「美優!」
美優「お・・・お母さん・・・」
母親「ちょっとまって!先生呼ぶから!」
お母さんは 慌ててナースコールを押したんだ。
少ししたら 看護師さんが部屋に入ってきた。
看護師「どうしまし・・・美優ちゃん!見が冷めたの?! 先生読んできます!」
看護師さんは 慌ただしく部屋から出て先生を呼びに行くようだ。
直ぐに 私の担当医らしき先生がきてくれた。
先生「大丈夫?美優ちゃん?」
美優「はい・・・少しダルいくらいです」
先生「そっか それは直ぐに治るよ」
先生は 私の脈や色々を確かめて話してくれた。
先生「うん 脈も呼吸も大丈夫だね あとは怪我を治そうね?」
美優「はい ありがとうございます」
私はペコッと頭を下げると 先生はお大事にと言って出ていった。
お母さんは 少し涙目になってた。
母親「良かった・・・このまま目が醒めないと思ってた」
美優「ごめんね・・・お母さん」
そして 暫くお母さんと話して 面会時間が終わったのでお母さんはまた来るねと言い帰って行った。
病室に1人になる私 ある夢を見ていた事を思い出した。
美優「私・・・寝てる間 幸せだったなぁ・・・」
好きな人のそばで楽しく過ごしてた夢 目が覚めなければと思ってしまった。
美優「幸輔さん・・・怪我が治ったら・・・ダメよ・・・恥ずかしくて・・・顔も見れないもの・・・」
恥ずかしがり屋で直ぐに赤面して何も言えなくなるこの性格を少し恨んだ。
美優「幸輔さんと一緒に慣れたら どれだけ幸せだろ・・・」
私は少し自分で言った事にへこんでたんだ。
それから ご飯を食べて横になり 隠し撮りした幸輔さんの写真を見てあの夢をまた見れたらなと思いながら眠りについたんだ。
それから 1ヶ月して 私は退院することになり母親と先生に挨拶したんだ。
先生「退院おめでとう!」
美優「お世話になりました!」
母親「娘がお世話になりました!」
挨拶を終えて 私と母親は病院を出てタクシーに乗り我が家へ帰ることになったんだ。
帰る途中 歩道を歩くある男性に目が止まった。
すれ違いざまに 顔を見ると やっぱり幸輔さんだった。
何か寂しそうな表情で歩いてた。
美優「幸輔さん・・・」
母親「え?どうしたの?」
美優「幸輔さんが居たの・・・」
母親「幸輔さん?ああ 美優の片想いの男の子ね?」
私は 遠くなる幸輔さんを寂しそうに見ていると お母さんがタクシーの運転手さんに 止まって下さいといったんだ。
運転手「わかりました」
美優「えっ?お母さん?」
母親「行ってきなさい 想いを伝えて楽になりなさい」
美優「無理よぉ・・・恥ずかしいもん」
母親「ほら!行きなさい!」
私は 無理矢理タクシーから降ろされてしまった。
向こうから 幸輔さんが歩いてくるんだ。
母親「頑張ってね!」
美優「もう!お母さん!」
そう言うと お母さんを乗せたタクシーは去っていったんだ。
好きな人を目の前にして動けなくなる私 そんな事お構い無しにこちらに向かってくる幸輔さん。
どんどん近づく距離 近づくにつれて高まる心音 ドキドキが凄くて心臓が張り裂けそうな気分だ。
幸輔さんとの距離はもうすぐそこ 泣きそうになるのを我慢して見つめる。
幸輔さんは 私の存在に気付き立ち止まった。
幸輔「美優?」
美優「は!はい!」
その時だった 幸輔さんが私を抱きしめたんだ。
ギュッと力強くでも優しく抱きしめてくれた。
幸輔「美優!身体に戻れたんだな!良かったなぁ!」
突然の事に 私の頭は固まってしまい何も言えなかった。
幸輔さんは 自分の事のように嬉しそうにしていた。
美優「こ・・・幸輔さん・・・痛いです」
幸輔「あっ!ごめん!」
幸輔さんは慌てて私から離れたんだ 私は少し後悔した 欲を言うともう少しそうしてたかった。
やっぱり幸輔さんは 良い人でさっきまで悲しそうな表情をしてたのに今嬉しそうに私を見てる。
幸輔「覚えてないかもしれないけど 美優は俺に告白してくれたんだよ」
美優「はい・・・」
あの夢は 夢では無かったのかな 夢であった事を幸輔さんは話すんだ。
夢で 私が幸輔さんの胸の中で泣き 笑顔になり ずっとこうして居たいと言ったら 幸輔さんは 俺でよければと返してくれた。
幸輔「俺さ 美優が居なくなってめちゃくちゃ寂しかった・・・だからさ もし良かったら俺の傍に居てくれないか?」
美優「えっ・・・?」
幸輔「ダメかな?俺は短い期間だったけど 美優と過ごせて楽しかったし 気がついたら好きになってたんだよ」
片想いしてた私には 何よりも嬉しいことだった。
何年も片想いして 憧れの人から告白されるのは最高のプレゼントだ。
私は断る理由もなくこう言ったんだ。
美優「本当に・・・私でいいんですか・・・?他に沢山可愛い人居ますよ?」
幸輔「俺は!美優が好きなんだ!美優じゃなきゃダメだ!俺の傍に居てくれ!」
と真っ直ぐな瞳で言われて 抱きしめられた。
私の迷いは吹っ飛んで 幸輔さんとずっと居たいって想いが溢れた。
美優「私も幸輔さんの事が好きです!よろしくお願いします!」
幸輔「やった!」
幸輔さんは 子供みたいに跳ねて喜んでくれたんだ。
私の目には狂いが無かった これ程幸せなものはない。
そして 幸輔さんが送ってくよと言い 私はお願いします!と返すと さっきのタクシーが前方で待ってくれていたんだ。
美優「あっ お母さんの乗ったタクシー」
幸輔「待っててくれたんだね」
私達はそこまで歩いていくと タクシーから夢で見た美優の母親がニコニコしながら出てきたんだ。
母親「貴方が 幸輔さんね?」
幸輔「あっ はい!初めまして!」
母親「初めまして!美優の母の佐和子です」
お母さんと幸輔さんが自己紹介をしているのを私はニコニコ見てるんだ。
すると お母さんは耳元でどうだったの?と聞いてきた。
美優「うん 私 幸輔さんの傍に居られるよ♪」
佐和子「良かったわね!娘をよろしくお願いします!」
幸輔「はい!大事にします!」
私は顔が赤くなるのがわかり 顔がポカポカしだした。
佐和子「そうそう 幸輔さん 今日は何か予定でも?」
幸輔「いえ なにもありません」
佐和子「だったら 家に来ませんか?」
美優「お母さん!まだ早いよぉ〜」
でも そう言うけど 内心嬉しいんだ。
今日も朝から 母親が見舞いに来ていて 床ずれ防止と体を拭いたりしてたんだ。
その時だった 美優の指がピクっと動いたんだ。
母親は その微かな動きを見逃さなかった。
母親「!? 美優!」
美優「う・・・うう・・・」
母親「美優!」
美優「お・・・お母さん・・・」
母親「ちょっとまって!先生呼ぶから!」
お母さんは 慌ててナースコールを押したんだ。
少ししたら 看護師さんが部屋に入ってきた。
看護師「どうしまし・・・美優ちゃん!見が冷めたの?! 先生読んできます!」
看護師さんは 慌ただしく部屋から出て先生を呼びに行くようだ。
直ぐに 私の担当医らしき先生がきてくれた。
先生「大丈夫?美優ちゃん?」
美優「はい・・・少しダルいくらいです」
先生「そっか それは直ぐに治るよ」
先生は 私の脈や色々を確かめて話してくれた。
先生「うん 脈も呼吸も大丈夫だね あとは怪我を治そうね?」
美優「はい ありがとうございます」
私はペコッと頭を下げると 先生はお大事にと言って出ていった。
お母さんは 少し涙目になってた。
母親「良かった・・・このまま目が醒めないと思ってた」
美優「ごめんね・・・お母さん」
そして 暫くお母さんと話して 面会時間が終わったのでお母さんはまた来るねと言い帰って行った。
病室に1人になる私 ある夢を見ていた事を思い出した。
美優「私・・・寝てる間 幸せだったなぁ・・・」
好きな人のそばで楽しく過ごしてた夢 目が覚めなければと思ってしまった。
美優「幸輔さん・・・怪我が治ったら・・・ダメよ・・・恥ずかしくて・・・顔も見れないもの・・・」
恥ずかしがり屋で直ぐに赤面して何も言えなくなるこの性格を少し恨んだ。
美優「幸輔さんと一緒に慣れたら どれだけ幸せだろ・・・」
私は少し自分で言った事にへこんでたんだ。
それから ご飯を食べて横になり 隠し撮りした幸輔さんの写真を見てあの夢をまた見れたらなと思いながら眠りについたんだ。
それから 1ヶ月して 私は退院することになり母親と先生に挨拶したんだ。
先生「退院おめでとう!」
美優「お世話になりました!」
母親「娘がお世話になりました!」
挨拶を終えて 私と母親は病院を出てタクシーに乗り我が家へ帰ることになったんだ。
帰る途中 歩道を歩くある男性に目が止まった。
すれ違いざまに 顔を見ると やっぱり幸輔さんだった。
何か寂しそうな表情で歩いてた。
美優「幸輔さん・・・」
母親「え?どうしたの?」
美優「幸輔さんが居たの・・・」
母親「幸輔さん?ああ 美優の片想いの男の子ね?」
私は 遠くなる幸輔さんを寂しそうに見ていると お母さんがタクシーの運転手さんに 止まって下さいといったんだ。
運転手「わかりました」
美優「えっ?お母さん?」
母親「行ってきなさい 想いを伝えて楽になりなさい」
美優「無理よぉ・・・恥ずかしいもん」
母親「ほら!行きなさい!」
私は 無理矢理タクシーから降ろされてしまった。
向こうから 幸輔さんが歩いてくるんだ。
母親「頑張ってね!」
美優「もう!お母さん!」
そう言うと お母さんを乗せたタクシーは去っていったんだ。
好きな人を目の前にして動けなくなる私 そんな事お構い無しにこちらに向かってくる幸輔さん。
どんどん近づく距離 近づくにつれて高まる心音 ドキドキが凄くて心臓が張り裂けそうな気分だ。
幸輔さんとの距離はもうすぐそこ 泣きそうになるのを我慢して見つめる。
幸輔さんは 私の存在に気付き立ち止まった。
幸輔「美優?」
美優「は!はい!」
その時だった 幸輔さんが私を抱きしめたんだ。
ギュッと力強くでも優しく抱きしめてくれた。
幸輔「美優!身体に戻れたんだな!良かったなぁ!」
突然の事に 私の頭は固まってしまい何も言えなかった。
幸輔さんは 自分の事のように嬉しそうにしていた。
美優「こ・・・幸輔さん・・・痛いです」
幸輔「あっ!ごめん!」
幸輔さんは慌てて私から離れたんだ 私は少し後悔した 欲を言うともう少しそうしてたかった。
やっぱり幸輔さんは 良い人でさっきまで悲しそうな表情をしてたのに今嬉しそうに私を見てる。
幸輔「覚えてないかもしれないけど 美優は俺に告白してくれたんだよ」
美優「はい・・・」
あの夢は 夢では無かったのかな 夢であった事を幸輔さんは話すんだ。
夢で 私が幸輔さんの胸の中で泣き 笑顔になり ずっとこうして居たいと言ったら 幸輔さんは 俺でよければと返してくれた。
幸輔「俺さ 美優が居なくなってめちゃくちゃ寂しかった・・・だからさ もし良かったら俺の傍に居てくれないか?」
美優「えっ・・・?」
幸輔「ダメかな?俺は短い期間だったけど 美優と過ごせて楽しかったし 気がついたら好きになってたんだよ」
片想いしてた私には 何よりも嬉しいことだった。
何年も片想いして 憧れの人から告白されるのは最高のプレゼントだ。
私は断る理由もなくこう言ったんだ。
美優「本当に・・・私でいいんですか・・・?他に沢山可愛い人居ますよ?」
幸輔「俺は!美優が好きなんだ!美優じゃなきゃダメだ!俺の傍に居てくれ!」
と真っ直ぐな瞳で言われて 抱きしめられた。
私の迷いは吹っ飛んで 幸輔さんとずっと居たいって想いが溢れた。
美優「私も幸輔さんの事が好きです!よろしくお願いします!」
幸輔「やった!」
幸輔さんは 子供みたいに跳ねて喜んでくれたんだ。
私の目には狂いが無かった これ程幸せなものはない。
そして 幸輔さんが送ってくよと言い 私はお願いします!と返すと さっきのタクシーが前方で待ってくれていたんだ。
美優「あっ お母さんの乗ったタクシー」
幸輔「待っててくれたんだね」
私達はそこまで歩いていくと タクシーから夢で見た美優の母親がニコニコしながら出てきたんだ。
母親「貴方が 幸輔さんね?」
幸輔「あっ はい!初めまして!」
母親「初めまして!美優の母の佐和子です」
お母さんと幸輔さんが自己紹介をしているのを私はニコニコ見てるんだ。
すると お母さんは耳元でどうだったの?と聞いてきた。
美優「うん 私 幸輔さんの傍に居られるよ♪」
佐和子「良かったわね!娘をよろしくお願いします!」
幸輔「はい!大事にします!」
私は顔が赤くなるのがわかり 顔がポカポカしだした。
佐和子「そうそう 幸輔さん 今日は何か予定でも?」
幸輔「いえ なにもありません」
佐和子「だったら 家に来ませんか?」
美優「お母さん!まだ早いよぉ〜」
でも そう言うけど 内心嬉しいんだ。


