…アオ君といると調子狂う


急に恥ずかしい事言ったり


近く来たり


不意打ちが多すぎる!!


あーもー!なんて頭の中で叫んで俯きながら歩く


「あ…」



ある方向を、目を輝かせて見るアオ君




その方向へ私も目を向ける



「…クレープ屋?」



もしかして、行きたいの?



「ねえ、寄り道してく?」




「い、いいの!?」



見たことのない子供みたいな笑顔で喜ぶ



可愛いなぁ



私達はクレープを買い、ベンチに座る



「アオ君、クレープ好きなの?」



「いや…初めて食べる」



「は、初めて!?…そうなんだ………そっか。。」



さらにアオ君の謎は広くなる



「帰り道にクレープ食べるってなんか…いいよね」



アオ君って意外とロマンチスト?


それともJK?


そんなことを思いながら嬉しそうにクレープを頬張るアオ君を見る


見てる私が幸せになる



「緒花食べないの?」


「えっ、あ、食べる!」


急に目が合い、私は赤くなるの誤魔化すように食べる


アオ君の一つ一つの行動に私は弱い



女の子を落とす何かを知ってるの?



なんて馬鹿なことを思いながら完食した




「緒花ってさ…」



「…?」




ジーっと私を見ながら話し出す





「あの時、失恋したの?」


衝撃的な言葉に、私は口が塞がらなくなる


「…あ、ごめん。なんか そうなのかなって思って」



アオ君は今の気にしないで、なんて付けたし俯く




「…うん。失恋した時の帰り道だった」


私はそういうが、驚きも何も反応しないアオ君


「…私の親友と浮気してたみたい。…自分の馬鹿さに改めて気付かされたよね」


バカって治らないからやだ。なんて私は一人で文句を言う


…アオ君にこんな話してるのも馬鹿だと思う


「…その親友とは今どうなの?」


「仲直りしたよ。前みたいに一緒にはいられないけど」


私はそう言うと、軽く私の頭を撫でるアオ君



「俺、緒花のこと守るから大丈夫だよ」


「えっ」



優しい笑顔を私に向けるアオ君


守るってなんで?


「緒花可愛いから、すぐ誰かに襲われそうだし。連れてかれそうだし」


ひひなんて意地悪な笑を浮かべる




「…も、もう!そんなことされないよ!」

か、からかわれただけか


恥ずかしくなり、急に体が熱くなる



アオ君はのペースに流されてばかりだ…