「ごめんね、待たせちゃって」



私はアオ君の方へ駆け足で寄る



周りの人はよくアオ君見る




…かっこいいもんね

そりゃモテるよね



隣で歩いてる私はどう見えてるんだろう



アオ君身長高いし、兄妹とか思われてるのかな



「緒花?」


「はっ、、はい…!」


アオ君の顔が無駄に近くて、目を覚める


ハハッなんて笑い、折り曲げていた足を伸ばして歩き出すアオ君



「…アオ君って、凪ちゃんと椿君と友達なの?」



「友達っていうか、中学が一緒だったんだよ」




…同じ中学校?




「凪ちゃんって、どういう人だったの?」




私がそう聞くと、んーなんて考える素振りをする





「一匹狼みたいな感じだった」





一匹狼…まあ、なんとなくそんな感じはする



友達いらないって思うのにはなにか理由があるのかな


人間関係とかで



「…凪ちゃんと友達になれるかな」


「…」



「…な、なんてね。凪ちゃん、私と真逆だし釣り合わないよね…」


アオ君が黙ってしまうから、私はそういう



「…緒花ならなれるよ、凪の友達に」



「…?なんで?」




「…緒花はいい人だから」



ほんとに……アオ君謎すぎる




「ふふ」



「?どうしたの?」



「私凪ちゃんと絶対友達になるから!…なんか、ありがとう」




私はアオ君の前に立ち、へへなんて笑う




アオ君もニコっと笑い、私の頭に手を置く




「緒花って…ほんとに可愛いよね。うさぎみたい」



「うさ…!?」



…また、うさぎって言われた



か、可愛いっても言われました