「椿(ツバキ)と凪(ナギ)と何話してたの?」




急に後ろからこえをかけられ、肩をはねらせる



声の主の方を見ようと思ったら


帰りの支度を完璧におわらせたアオ君が隣に来る




「…椿?凪?」


私は何言ってるの?なんて顔でアオ君を見る




「…黒髪の方が凪。金髪の方が椿だよ。」





…あぁ。。名前か


…さっきの子、凪ちゃんていうんだ




「…凪ちゃんに友達になろって言ったら断られちゃった」





じゃバイバイと付け足し、荷物を置きっぱなしの教室に戻ろうとする



すると腕を掴まれる





「緒花、今日一緒に帰ろう」


「……えっ」



…一緒に…帰る?


何で?

たくさんの疑問が頭の中に積もる



「じゃ、校門で待ってる」



得意の無表情を私に向けた後歩き出す




アオ君は謎すぎる




急に変な行動し出したりするし



…まあでも、凪ちゃんについて少し聞けるかもしれないし


なんて口実で一緒に帰ることにする


私は荷物を取り、校門へ駆け足で向かう