「…アオ君はなんで名前嫌いなの?」


私がそう聞くと、黙ってしまう




「…あ、ごめんね。言いたくなかったら大丈夫」



そう言ってまた勉強に戻る




まずいこと聞いちゃったかな、、なんて反省する


すると




「…自分の目が嫌いなんだ」



隣でそうつぶやくアオ君




私はまたアオ君に目を向けた






「アメリカとのハーフだから仕方ないんだろうけどね。

小さい頃 この目のせいで皆の輪に入れなかった」




「…え」



それって。。はぶかれてた…みたいな事ですか?




「それで、こんな色汚いって思うようになっちゃって」





「…そう…なんだ」






だからアオが嫌いなんだ






「ごめん。つまらない話聞かせちゃって」



なんて苦笑いをするアオ君



「…ううん。私もごめんね」



アオ君も色々悩んでるんだ



ほとんど無表情だから何考えてるかわかんなかったけど




「…アオ君」





「ん??」





私は綺麗な瞳を見つめながら、手を握る




「私はアオ君の目 汚いなんか思わないよ。

『青空』みたいですごく綺麗。…だからアオって名前も好きだよ」





「……」




目を見開いてるアオ君





すると、私が握っていた手をぐいっと持ってかれる


「…俺の事は?」



片方の耳にそう囁かれる


アオ君の息が耳にかかり、鳥肌が立つ


「…えっ、、あの。。アオ…君?」




また顔が近い



「…なんて。。ごめん」



そう言いながら無表情で私を離すアオ君



…今人格変わったよね!?



「そ、そういえばさっき女の子がアオ君のこと探してたけど」




なんて嘘ですけど


今一緒にいたら心臓が持たない




「うん、そうなんだ」



それだけ言い、また私を見るアオ君



い、行かないの?



「あの、アオ君。早く行かないと昼休み終わっちゃうよ?」




「なんで行くの?俺緒花といたいんだけど」




「えっ」




「へへ、顔赤い」



なんて今まで見たことないような可愛い笑顔を見せてくる




赤面症な私はアオ君とは一緒にいられません心臓止まります