では、調査を開始しようと思います


まず、凪ちゃんには好きな人がいるのかどうか


「凪ちゃん!凪ちゃんって好きな人いたりとかする?」


私は何のためらいもなく、帰り道にそう聞く


「そんなの、緒花に決まってるじゃん」



「…わ、私も好きだよ!」



そう来ましたか。。


私はノートにメモをする


好きな人:私


続いて、本題に入ろうと思います


「た、タイプとかあるの?」


凪ちゃんは私を見てニコッと笑う


「緒花みたいに可愛くて、ふわふわしてて、兎みたいな人」


「う……」


って、、照れてる場合じゃないよ私!


椿君のためになるアドバイスを考えなきゃだよ私!


「凪ちゃん!異性でだよ!!同性じゃなくて!異性!」



私ははっきりとそう言う


「異性…」


険しい顔をしながら一生懸命考える



「…メガネかけてる人がいいかも。真面目で、優しい人」


メ、メガネ!


やっとまともなやつを聞けたと思い、またノートのに記す


タイプ:メガネ、真面目、優しい人


椿君は優しい…


でもあとの二つは当てはまらないな、、


なんて考える


「…でも急にどうしたの?そんなこと聞いてきて」


私たちは恋バナとかしないから


珍しく思う凪ちゃん


「あ、、えと。。凪ちゃんのあんまり聞いたことないな…って思って」


「…ふーん。まあタイプなんてあてになんないと思うよ」



「え?」


凪ちゃんは綺麗な横顔を見せる


…あてにならない?


「ドタイプの人を好きになるかって言われたらそうじゃない気がする」


「…そうなの?」


「恋愛のあるあるだよ。今まで論外だった人のことを好きになる可能性だってあるわけだし」


おおぉ。。


なんか凪ちゃん…大人だ


…恋愛経験あるみたいな


そ、そりゃあるか


とりあえず、今日聞いたことは明日椿君に報告しよう