「ええぇぇええぇ!?!!」


私と椿君は今、図書室にいるんです



二人になることはなかなかないけど、言いたいことがある



そう言われ、緊急集会



「ちょっ、声でかい!」


椿君に口を抑えられる


「ご、ごめん」


そう言うと、ゆっくり離される椿君の手



でも、これは誰もが聞きたいニュースだよ!


だって



あの椿君が恋をしてるんだよ!?



「はぁぁあ。。恋か…椿君が恋か…いいねぇ恋」



私は両手をほっぺに起き、そんなことを言う



あほ面なんて笑われる



「ま、でも最近の話じゃねえよ。昔から」



「…あ、そっか。幼なじみだもんね」



そう。椿君はあの凪様に恋をしてるんです



凪ちゃんの情報ならたくさん調べてたし



色々知ってる!



「…でもなぁ。幼なじみって意外と厚い壁だったりすんだよ」



椿君はぐだぁっと、机にへばりつく



壁…



幼なじみって有利なイメージもあるけど



不利なことが多いのか…。



「まず、あいつは俺を男だと思ってない!」



悲しいことを自信満々に言いあげる



「…そ、そうなの?」



「おうおう。だってさ、俺があいつの家行っても顔色何一つ変えないんだぜ?」



あぁ。。想像つきます。



凪ちゃん、口にも態度にもなかなか表さない人だもんね



「目あった!とか喜んでたら、あれ睨んでたんだけどって言われたし」



そ、それは……



プラスがマイナスになるって…お疲れ様です



「てことで!緒花さん!」




椿君は私の手をぎゅっと握る



「…タイプを聞いてきてください」



「…え?」



最終手段なんですなんて泣きついてくる椿君



タイプ?



凪ちゃんにそんなのあるのかな?



…ま、でも



「椿君には色々お世話になってるから…その要望引き受けます」



私は笑顔でそういう



「さすがうさぎちゃん天使」



ありがとーなんて私の頭をぐしゃぐしゃ撫でる