「アオー、俺も話まぜて」


「やだ」


アオ君のお兄さんはちゃんと服を着てリビングに来る


「照れんなよっ」


そう言い、私の横に座るお兄さん


「緒花の隣はダメ」


「いーだろ、お前の彼女じゃなさそうだし」


そんな言葉に黙ってしまうアオ君


お兄さん、アオ君のこと一瞬にして潰した…


すごい…


「ねえ、緒花ちゃん…だっけ?」


「あ、、はいっ」


私はそう返事をしてお兄さんを見る


すると、綺麗な顔が私に近づいてくる



手を引かれ、彼さらに近づく


「……」


ありえない状態に私は声も出ない





お兄さんにほっぺにキスされてる


え?



離れると、意地悪そうに笑うお兄さん


私は唇の当たったところを手で抑える



「顔真っ赤…食べたくなるね」


「…お、お兄さん?」


私の声なんて無視し、また近づこうとする


すると、逆方向に引き寄せられる


「兄貴、ほんとありえない」


アオ君を見ると、明らかに怒っている顔をする


そんな顔…見たことない


お兄さんも驚いた顔をする



「…悪い、調子に乗りすぎたよ」



お兄さんは名残惜しそうな顔で立ち上がり、リビングを出た


…これって


兄弟喧嘩?


「…あの、、えと。。アオ君」


「ん?…ああっ。ごめん」


アオ君は私を離し、机にあったココアを飲む


「…兄貴は気に入るとすぐあーいうことするんだ」


また思い出したのか、怒った顔をする


「そう、なんだ…。びっくりしたけど、私は平気だから」


何かを心配してるのかな?なんて私は思いそう言う


…ビックリどころじゃなかったけど


「ねえ緒花、こっち向いて」


「?」


私は何も考えず、アオ君見る


すると、腕を引かれる

「…えっ、、」


また、さっきと同じような状況


でも、少しだけ違う感覚


また、ほっぺにキスされました


「ごめん、びっくりしたよね」


「…は、い」


「…でも、消毒ね」

俯く私を優しく撫でるアオ君


なんだか安心する