「…椿君、ありがとう」



「お前度胸あんな。気の強い女子に立ち向かうなんて」


「…凪ちゃんのこと悪く言ってたから…つい」


そう言うと、お疲れなんていわれる


私はバックを背負い、凪ちゃんのところに駆けつける




「ご、ごめん凪ちゃん!さっきのは気にし……」



気にしないで、そう言うつもりだったのに


何故か泣いてる凪ちゃん



「な、凪ちゃん!?ごめん私変な事言っちゃったかな!?」


予想外だったから、あたふたしてしまう



すると、ぎゅっと私のほっぺが掴まれる


「えっ」



上を見上げると、涙を流しながら微笑んでる凪ちゃん


「…バカ」



「…凪ちゃん?…どうしたの?」


バカって…何で!?



「…ほんとにあんたは、優しすぎて不気味に思うよ」


「ぶき…えっ、それどういう意味!?」


涙を拭い、歩き出す凪ちゃん



なんか、少しだけ凪ちゃんに近づけた気がする