シエル




私はあの日からずっと挨拶をしたり、一緒に帰ろって言ったりしてる



そして今日も




「凪ちゃん!今日一緒に帰ろ?」





また言う。周りの人には、飽きないねーなんて言われるけど




少しでも会話ができれば私はいい。だから飽きるも何も無い。







凪ちゃんはいつも通り、なんなの?って顔をし、自分の準備をする






今日もダメか…。




…なにがいけないんだろう。




もしかして、うざいから!?




…たしかにうざい人とは友達になりたいとか思わないよね





私は頭の中で反省文を書く




そんなこんなで、昼休みになる






「緒花、どう?順調?」





「…相変わらずです。。」





「そっか」



私とアオ君は昼休みはこうやって、作戦を立てたりする





「…でも緒花は凄いよ。こんなに一生懸命になれて」





「ううん。凄くなんかないよ。…力不足なことがありすぎて…」





どうしよう〜なんて私は頭を抱え込む




アオ君も色々考えてくれてるのに、結局友達になれなかった




そんなことがあったら……




余計ネガティブ思考になっちゃうよ…





「あ!アオいた!」





私とアオ君2人きりだった図書室に、椿君が入る





また二人で作戦会議?なんて悟られる





「てか、またお前女子に呼ばれてたぞ。多分教室の前にいる」





「…女子?」





「まー、どうせいつものアレだろ。アレ」





「?」




「…なんでわかんねーんだよ」





なんて苦笑いをする椿君




流石に私でもわかるよ





いいから早く行け、なんて廊下にアオ君を追い出す



…すごいなアオ君は





今まで見てきた人の中で一番モテるのかもしれない





そりゃ、、ルックスも中身も穏やかで…整ってて…すごく、温厚な人




「はは、何であんなにあいつモテんだろーな」




「アオ君、素敵な人だもんね」



そんな言葉が無意識に出る



あっ、て思ったがもう訂正しようがない




ふっなんて鼻で椿君に笑われる


「うさぎちゃんってアオのこと好きなの?」




平然な顔でいつものトーンで私にそんなことを言う



私は思考回路が一時停止した




…アオ君を……好き!?





私が!?



「な、ないです!!私なんかが好きになっていい人じゃないですっ」



私は顔を赤くしながら全否定する



…もう。。椿君はなんてことを言うんですか。。





「ははッ、冗談」



意地悪な笑が私の目に映る




「ま、でもうさぎちゃん可愛いんだから自信もちな?」





椿君は軽く私の頭を撫でる





「……」




椿君も本当にいい人だよね




チャラいけど私によく話しかけてくれるし


チャラいけど友達思いで


チャラいけど笑顔が可愛くて



…アオ君に負けないくらい魅力溢れてる





って、、勝手にアオ君と比べちゃったけど…