「アオのやつ、話しかければ無視するし、まじで凪かよって思った」


「…アオ君教室では無口だもんね。。」



「そうそう。…あ、そういう言えばあいつ、幼馴染みいるらしいな。名前忘れたけど」



「え、そうなんだ」


じゃその人はアオ君の色んなこと知ってるのかな?



…て、そんなの今は関係ないの。




今は凪ちゃんだよ!




私達は他愛のない会話をしながら昇降口へ向かう



「うあぁっ!」



「うおびっくりした……何うさぎちゃん急に叫ん……





て、アオ!?」




急に後ろから体をぐいっと引き寄せられ、バックハグ(?)されてるみたいになる私




「椿、緒花と何話してたの?」



「緒花?…あぁ、…アオについてとか、凪についてとか!なー!」



なんて私にふってくる椿君




でもそんなのに私は返答できるわけが無い



だって



「…ア、アオ君……離して…くだ、さい」





そう。すごく近いんですよ




「えっ、、うさぎちゃん顔真っ赤」



ち、違うのこれは



赤面症なだけで



ドキドキとかそういうのではない…はずだから


「…緒花可愛い」


アオ君は手を解き、真顔で私の頭をぐしゃぐしゃ撫でる



「…アオ君髪の毛乱れちゃうよ」




「緒花は乱れても可愛いから大丈夫だよ?」




へへ、なんてはにかむ



「そ、そういう問題じゃないよ」




私は赤くなるのを手で少し隠しながら二人より先を歩く



「…アオってあんなキャラだっけ……」



なんて少し慄然とする椿君




…私もものすごいびっくりしてますよ