「おい、来那俺から離れるなよ。」
私は、青木 来那。

そして今、私の手を壁に押さえつけてるのは、
彼氏の七瀬 啓太。私はけーちゃんと呼んでる。

1年生の夏休み明けて、一週間がたった。

私たちは、7月けーちゃんに告白された。


一目惚れした。好き。
その2言だけだった。

だけどすごく嬉しかった。
それから付き合う事になったにも…。

私は、このライオンのような
彼氏に、振り回されてます。


「来那。帰るぞ」
そう言いながら先にすたすた歩く玲央。
そこに私は小走りで、ついていく。
小走りで追いつくのがやっとな私。
「ちょ、ちょっと待って。」
私が言うと、面倒くさそうに振り向く。
「歩くの遅い。」
「ご、ごめんね。」
なんていいながら玲央は、
私に歩幅を合わせてくれる。
優しいのか分からなくなる。
でもこんな所も好きなんだ。

私達は、色々あって一緒に住んでいる。
帰り道はいつも一緒に帰る。
「ねぇ、玲央。」
沈黙が続くのが嫌だから、喋りかけてみた。
「あっ?なに?」
いつも、機嫌が悪いのは未だにまだ慣れない。