【短編】 ねえ、好きです。

拝啓 佐藤くん


まず急な告白、ごめんなさい。

ずっと避けてしまって、ごめんなさい。


佐藤くんは、かなり付き合いの長い初めてできた男友達だった。


ほんとだよ?


絶対、恋に発展するもんか!なんて意気込んでたくらい。


でも、いつの間にか恋に落ちてた。


優しく笑う佐藤くんに、くしゃっと可愛らしく笑う佐藤くんに、はしゃいで口を大きく開けて豪快に笑うときもある佐藤くんに、


恋に落ちてたんだ。


昨日よりも、今日よりも、明日にはもっとキミを好きになってる自信がある。


好きになっていく自信がある。


好きがどんどん増えていくってこういうものなんだって初めて思った。


初めて、こんなにも人を好きになれた。


想いがどんどん加速していった。


好きだって気付いてからも、佐藤くんに困った顔をさせたくなくて。佐藤くんを悲しませたくなくて伝えれなかった。


だけど、
佐藤くんは優しいからきっと笑って「ありがとう」なんて言ってくれる。


でも、それじゃだめなんだよ。


佐藤くんを…自然に笑顔にさせたいから。


佐藤くんの笑顔が大好きだから。


「好き」と言って笑ってもらえる、そんな存在になりたい。


キミのそばにいれる、存在になりたい。


キミに「大好きだよ」って言われたい。


ほんとにいつの間にか、そう感じていた。


佐藤くんといる一瞬一瞬のこの時間が愛おしく感じた。

この胸の痛みにも、息苦しさにさえも愛おしく感じた。


それくらい、大好きなんです。


理由なんて、ないよ。

この想いに、理由なんてモノは必要じゃない。

この想いがどれだけのモノか、なんて必要じゃない。


ただ、佐藤くんが好きなだけ。


ねえ、好きです。佐藤くん。

そばにいさせてください。



恋実より