そして、キミの顔を見て微笑んだ。


微笑むとキミは一瞬驚いた表情を見せて、やっぱり優しく微笑んだ。


こんな寒い冬の季節じゃなく感じるくらいの暖かい笑顔に…鼓動がまた高鳴る。


その鼓動の音に気が付かないフリをして、私は口を開いた。



少し、震えた手で手紙をもっと強く握り締める。


いう…いうんだ。


佐藤くんの目を真っ直ぐみる。キミがいつもそうやってみてくれたから。