「っ...⁉︎あ.....あぁ.....!」



その瞬間、私は気が付いた。



父親と母親をこんな姿にしてしまった
のは自分、だと。



怖く、なった。



自分は『こんな事』を
してしまうのか。



しかも、涙も出ないなんて。



あぁ...私は、どうして生まれて
しまったのだろう。



こんなにも親不孝者なのに。



逃げ出した。自分の罪を隠す為に。



逃げ込んだのは、妖界(ようかい)。



「私は...普通じゃない。こんな所でも
怖くないなんて.....」





「アハハハハハハハッ」



気がつけば笑っていた。



この日から私の幸せは
消え失せた。