記憶を失くした少女【完】




急にLIME来て、それからここに来るとか送られても…………………どこいくの?って感じだし。


教室の中でこんなことされたら、注目されまくりに決まってるじゃん……………………。


「あ、そうそう。コイツに手出したら許さねぇから。今回は許してやるけど、次やったらどうなるか分かるよな…………?」


「は、はい……っ!」


「ほら、行くぞ」

まるで周りにも忠告をするかのようだった。

私はそのまま腕を引かれて、朝のホームルームもまだだったのに教室を後にすることとなった。















私がいなくなった教室では、『もしかしたら姫になったのではないか』という噂が飛び交ったらしい。