「やっぱさ、記憶ないとか嘘なんじゃね~?(笑)じゃねーと、こんなのしねぇだろ(笑)」


口を開かないだけで、色んなことを言われる。


でも、本当のこと言ったらアレだしなぁ……………。


信じなかったり、驚かれたり。どっちにしても面倒くさい。


でも、なんでこの学校はそんなに暴走族ってのが好きなんだろう。


暴走族について、無知すぎて良さが未だに分からない。


遥輝はどんな気持ちで暴走族なんてものをまとめてるんだろう。


「取りあえず、これ没収ね~♪あんたの援交辞めさせてあげてんだから、感謝しなさいよね(笑)」

「アタシら優しい~!」

「ギャハハハハ!!そのケータイアカウントでさ、色々出来んじゃん(笑)」

確かに、課金とかショッピングとかされたらケータイ支払いもできるから、それは困る!!


あ、でもパスワードが分からなかったらできないのか…………………。いや、凌馬さんと連絡できないのは嫌!!


____ガタッ。


「返して!」

「うわっ!コイツいきなり喋りだしたし(笑)」


「返さねーよ(笑)」


椅子から立ち上がって取り返そうとしたが、手を上にした為、そこまで手が届かない。