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「そういえば見たか!?見かけない子いたよな!?」
「いたいた!!あの黒髪の子な!この学校じゃ珍しい感じの子だよな~、転校生か?」
綺羅を見たものは噂を始める。
「こんな不良校にあんな子が転校とか笑えるな(笑)なんの吹き回し?って感じ!あ、もしかしたら他の族のスパイだったりして~(笑)」
「それはないだろ(笑)よりによってあんな子が族と関わってるだなんて思えねぇし!」
「男子何話してんのぉー?」
「いや、なんか転校生みたいな子がさぁ~」
「あ、なんか休学してた子が復学するらしいよ?ウケるよね!アイツが休学してる間に違う子が復活とか!もうアイツ来なくてよくねって感じ(笑)」
ギャルたちは大口開いてギャハギャハ笑う。
そして、そんな噂はもちろんあの人たちにも伝わっていた。
「なんか、休学してた子が今日から復学するんだってさ!」
金髪の男は赤髪の男にそういう。
「女の子らしいんだけど、まぁお前は興味ねぇか(笑)」
『女の子』、『復学』の言葉に反応する赤髪の男。
「………………名前は何だ」
そんな珍しく反応した彼に周りの仲間は目を見開いて驚く。
「珍しい…………」
「お前が話し始めたんだろが」
「いや、でもさ。くいつくとは思わなかった!名前は分かんないんだけど、学校に来てるらしいよ?」
「ふ~ん……」
何かを考え込み赤髪の男。
ついこの間の事と重なったのだろう。