記憶を失くした少女【完】




っていうか、西田くんのあのテンションは一体何なんだ…………………………。


「校長室に行くの?場所分かんないだろうから俺も行くよ!」


ちょっとチャラいけど、いい人みたい。


結局西田くんが校長室まで案内をしてくれた。


「じゃあね~!」

「ありがとう」

お礼を言うと、ノックを3回して中から返事されると校長室へ入った。



「やぁ、君が山田綺羅さんだね」


中にいたのは50歳過ぎの男の人。


優しそうな顔だが、椅子に座りこちらを眺めるその姿はどこか威厳さえも感じられる。


「うちの学校は偏差値60の………まぁ、平均的な学力の学校だ。君が前に通っていた学校はあまりいい評判を聞かないものだからどんな子が来るのかと思いきや、良い子そうで助かったよ。なんせ忙しくて面接にも顔を出せなかったもんでね」


蒼坂高校は偏差値40の学力が低い学校だったからというのもあるかもしれないけど、その学校に暴走族の人がいるって話があったからかも。

でも、みんなが想像してるのは違うよ。


私も初め思ってたけど実際絡んでみると、とても暖かい人たちだった…………………。


「確か君は普通科だね。この学校では普通科からA組、次に商業科でB組。そして、工業科でC組となっている。君はA組の37番だ。今日から学問に励み頑張ってくれ」

A組の37番か…………………。向こうではB組だったから、なんか新鮮だな。


_____コンコン。


「担当の先生が来たようだ。では、行ってくれ」

「ありがとうございます」


軽く頭を下げると一言いって、部屋から退出をした。